大まかな要求と開発計画
開発シナリオで示した問題点と解決方法について、それぞれ具体的な要求として書き出していく。
システム全体への要求
本件ではフローチャート機能のついたチャットアプリを開発する。そのため以下の機能が要求される。チャットアプリ機能については市販のチャットアプリに共通でついている機能を参考に列挙する。また、わかりやすさのため括弧書きで機能の要約を追加する。
- チャットアプリ機能
- ひとり言機能(ToDoアプリのように列挙する)
- プライベートチャット機能(2人で会話)
- グループチャット機能(3人以上で会話)
- フローチャート機能
- チャート化機能(会話をつなぎ一連の流れを生成する)
- 分岐機能(次の会話の内容に応じて分岐する)
- ノート機能(チャット内で曖昧になった箇所を追記する)
- 見返し機能(チャットの内容をチャートごとに絞り込む)
チャットアプリ自体は数多くの種類がリリースされており、まずはそれを模倣して作成することでN君の開発能力を養う。そして付加価値としてフローチャート機能を新しく加え、既存製品との差別化を行っていく。
また、上記の機能をいきなり個人かつ短期間で開発することは非常に困難である。そのためイテレーションとして小さく分解し開発を行っていく。そのため、個々の機能における詳細な要求についてはそれぞれのイテレーションにおける要件で定義していく。
イテレーションへの分割と開発計画
前述の要求を個別のイテレーションに分割し、開発計画を作成する。
イテレーション | 開発内容 |
---|---|
1 | ひとり言機能 |
2 | チャート化機能 |
3 | 分岐機能 |
4 | ノート機能 |
5 | 見返し機能 |
6 | プライベートチャット機能 |
7 | グループチャット機能 |
まずはじめにひとり言機能を作成する。これはチャットアプリの中で最も単純な機能であり、付加価値であるフローチャート機能のすべての土台として据え置くためである。故にまず、ひとり言機能を作成したあとにフローチャート機能全体を一つづつ開発していくことを念頭に置いたイテレーションとして設定した。一通りフローチャート機能が実装できた後に、プライベートチャットおよびグループチャットを開発する。そしてそれらの上でフローチャート機能が適切に機能できることを確認し開発終了とする。
上記の流れで開発を行うこととする。